ピアノ演奏を仕事とする人には、2種類いるように思う。
「ピアニスト」と「ピアノ弾き」。
「ピアニスト」は、ピアノを通して「自分」を、
「ピアノ弾き」は、ピアノを通して「音楽」をアピールする。
この6月は、渡辺健二さんや中井正子さんといった中堅クラシック演奏家のピアノや、私が大好きな現代音楽の黒田亜樹さんのピアノを聴く機会に恵まれたが、そんな中で、これまで漠然としていた先の2種類の違いをはっきりと感じるようになった。
そして思った。やっぱり私は、渡辺先生や中井さんのような「ピアニスト」にはなれないなぁ…、でも、黒田さんのように素敵な「ピアノ弾き」にはなりたいなぁ…と。
ハイセンスかつハイレベルな職人のように、
鋭い感性と高い技術で音を紡いでいく「ピアノ弾き」に、
私もなっていきたい。
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