手強い聴き手

出産後初の本番が、1週間後に迫りました。高校からの同級生、ヴァイオリニスト・岩渕さやか氏のウィーン帰国記念リサイタル伴奏です！実は昨年末に予定されていたのが、やむを得ず延期されて迎える本番。さやか氏との合わせが楽しいのみならず、同じ曲を練習することで出産前後の自分の変化なども感じることができ、面白いです。

周囲の人々の子守り協力のもと、1ヶ月ほど前から１日１時間の練習時間は死守してきましたが、さすがにそれでは足りなくなってきて、最近は息子をピアノ部屋に入れての練習も…。機嫌の良いときに連れ込み、まずは穏やかなクライスラー、美しいワーグナー、さわやかなシュニトケ、と進めていくのですが、情熱的なヒナステラ、そして激しいプーランクを練習する頃には、息子は大泣き・大暴れ…。まだ怖くて試していないのですが、激しい曲で鼓舞しておいて、緩やかな曲でなだめていく、バージョンもやってみようかと企て中です。。。

先輩ピアニストに倣って、「ピアノの音が子どもに悪いわけがない、と信じて、泣いても何しても決めた時間までは弾き続ける」という荒業もいつかは試すときが来るかもしれないですが…。いずれにしても手強い聴き手付きの練習、何かは鍛えられている気がします。。。