チャンチキトルネエド初体験

一度聴いてみたかったチャンチキトルネエド
作曲家の故・本田祐也氏が創始した15名のブラス・鍵盤奏者から成るこのチンドン・オーケストラは、その脱ジャンル的な活動スタイルが、最近にわかに注目を集めている。現代音楽の分野でも評価されている彼らの演奏を、今日ようやく聴くことができた。

会場は、横浜BankART1929
古い建物を活用したその開放的な空間に、突如現れた大音響!プログラムの大半を占める本田君の曲は、明るさも暗さも全部入り混じった深みを持っていて、各々の奏者が個々に全てのエネルギーを発散している、その混沌自体が音楽になっている。聴いていて単純に楽しく、気持ちよく、久々に生き生きとした音楽を聴けた気がした。

難解で閉鎖的な現代音楽のイメージを、どう払拭していくか。
そのための活動を模索している私にとって、今日のライブはひとつのヒントになった。その音楽の持つ魅力がまず何より大事、という点において。

帰りに、偶然会場でお会いした作曲家の野村誠さんとお話しした。
野村さんも、脱現代音楽的な活動を社会の中でホットに展開されているお一人。そんな野村さんとの会話の中で、今度はチャンチキトルネエドが街に出て演奏しているのを聴いてみたい、と思った。



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