夏の思い出1 トルコ旅行
一生に一度は見たい、と思っていたカッパドキアとイスタンブール。年齢のせいか「できるうちにやっておこう」主義になりつつある今日、思い切って行ってきました、「トルコ四大文明周遊10日間(←ツアー名)」!
行きたい2都市だけにしておけばよかったものを、「せっかく行くなら」精神から思わず申し込んでしまった、滞在7日間で6都市宿泊の強行軍ツアー。現地人インテリガイドさんとスピード狂の運転手さんに連れられて、日々バスに揺られる旅路は、ハードそのものだった…。それでも、人口の98%がイスラム教徒というこの異国を何となく知るには、良いツアーだったかもしれない。
もちろん、カッパドキアの奇怪な風景や、東西文明が入り混じったイスタンブール、そして数々の古代遺跡や自然遺産も素晴らしかった。が、私が何より印象的だったのは、まず第一に、どこの都市でも日に何回か流れるモスクからのお坊さんのお経(アザーン)。演歌というか民謡というか、コブシとビブラートが効いたその歌声は、濃厚で生々しいものだった。そして第二に、どんなにノリノリのリズムに乗っていても、どこか暗いトルコ音楽。戦争に明け暮れてきた歴史からか、はてさてイスラム教の教義からか…、高速道路のパーキングでも、テレビのCMでも、街のお祭り会場でも、聞こえてくるのは和声短音階調の物悲しいメロディーばかり。カッパドキアに向かうシルクロードの車中にて、ガイドさんが気を利かせて流してくれた喜多郎作曲『シルクロード』の方が、よっぽど明るくのどかだった気がする(そして、意外にも浸ってしまった)。。。
とにもかくにも、これほどまでに違う音楽環境の中で生きている人たちがいる、ということに、カルチャーショックを受けた旅だった。
【古代遺跡】
【カッパドキア】
【モスク】
Photo by T.SUDOU
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