夏の思い出2 海に浮かぶ

izu

毎年夏にふらっと出かける下田の海。今年は、家を出るのが遅かったので、着いたのが夜になってしまった。人影のない海と、それを照らす月…。


この時間に入るなんて無茶よね、と思いつつも、例の“せっかく来たんだから”根性が働いてしまい、そそくさと水着に着替え、ボディボードを持って海へ…。本来ボディボードは、サーフボードと同じく波に乗って楽しむための道具なのだが、どうにも上手くできない私は、去年からそれを、巨大ビートバンとして使うようになった。つまり、全身を横たえ、ただただ海に浮かぶための道具として。

月夜の晩に、押し寄せては引いてゆく波に、全身を任せる…。時々溺れそうになりつつも、そんな大自然に浸りながら思い浮かんだ言葉が「スローライフ」。最近よく見かけるこの言葉の意味が、何となくピンときた気がした。自分のキャパ以上のことをやろうとしてイライラしたり、今後のキャリアのことを考えて焦燥感に駆られたり、そういうのはそろそろ止めよう…。自分にとって自然なペースで、人生の波に身を任せて生きてゆこう…と。

…が、そんな悟った気分も束の間、やはり現実はダメですねぇ…、と日々忙しく動き回る今日この頃である。

0 件のコメント:

コメントを投稿