1月末から約2週間、フランスへ修行に出かけていて随分ご無沙汰してしまった。時差ボケもやっと解消。漸く普段の生活に戻ってきた。
初の一人外国。言葉もろくにできないままに、「とりあえず行っちゃえ!」と飛びこんでいったものの、やはりそこは外国…。空港を出たとたん、切符を買うのも一苦労、重い荷物はワンゲル以上、フランス語はチンプンカンプン…。時差ボケと筋肉痛、そして打ち身スリ傷でボロボロになりながら、やっとの思いでホームステイ先に。
フランスでの本来の目的は、コンペティションへの参加。今回は、締め切りギリギリに参加を決めたこともあり、「勝負してくる」というより「世界のレベルを見てくる」という気持ちが大きかった。それでも40分間のプログラムを満場のフランス人を前に弾くことができ、大きな拍手をいただけたことは、実に嬉しいことだった。
また、プログラム最後に弾いた森田泰之進さん作曲の新曲が、割り箸を弦に挟み、木魚を叩きながら弾く、という斬新なものだったこともあり、地元の新聞が珍しがって写真入りの記事にしてくれた。ラッキー!
とは言え、他の参加者の質の高い演奏から学んだことも多かった。特に、ギリシャ人のPRODROMOS SYMEONIDIS のピアノは、バリバリの現代音楽なのにヒーリング力があり、その知的な分析力といい繊細な表現力といい素晴らしかった。また、何人かの参加者がいわゆるテープ音楽(予めCDに録音された音源に合わせてライヴ演奏するカラオケのようなもの)を弾いていたが、中にはとっても美しいものもあり、この類の作品にも興味が湧いた。
世界中にこれだけいるコンテンポラリーピアノを頑張っている仲間の存在を知れたことも、大きな収穫だった。自分の視野が海外にも向けれるようになった、という意味で。特にオランダ在住のみずかさんやベルリン在住のさわみさん(先のギリシャ人の奥さんでもある)、ミラノのゆうこさん、またカリフォルニアの大学助教授ジョンやニューヨークの博士学生アダム、そしてなぜか日本語ペラペラのロシア人キリルとは、色々な話もでき、また色々な面で助けてもらったりもし、感謝している。
そして何より、言葉も通じないジャポネを気持ちよく受け入れてくれたホストファミリーには、本当に頭が上がらない。美味しいパンとチーズとワインといい、基本的に人に干渉せずでも尊重してくれるスタンスといい、実に豊かな生活を送らせていただいた。次回は絶対にグッドフレンチスピーカーになって…、恩返ししたい。
…というわけで、フランス行きを応援してくださったみなさん、おかげさまで本当に良い勉強ができました。どうもありがとうございました。
おおー!復活(?)おめでとう。
返信削除私もいろいろなことが見えたので、さあ今年もがんばろう!
と思っているところです。でもまだ体が追いつきません。
私自身「まだまだこれから」なので、これからまた修行に励みます。
もっと上手にならなきゃ。
みずかさん
返信削除早速どうもありがとうございます!
そう、「まだまだこれから」ですよね。確かに、気持ちと身体のバランスが難しいオトシゴロではありますが、お互い頑張っていきましょう。またみんなでモロッコ料理を食べれる日を夢見つつ(最後のあれが私は一番美味しかった!)…。
はじめてコメントいたします、元図書のelicoです。
返信削除長旅、お疲れさまでした。お帰りなさいです♪
フランスでは、勇気をもらえる体験をたくさんしてきたんですね。満員のお客さまの前での長時間の演奏、ほんとに立派だわ!ビビリ〜のうちの子、英子ちゃん家の子にしてしまいたい☆
ところでわたしもblog始めてます。最近、刺繍を再開したもので。。。お気楽な手作り毎日の話ばかりですが、お暇な時にでもお立ち寄りください♪
えりこさん、ありがとうございます!
返信削除えりこさんのblog&HP、投稿の「elico」さんをクリックすれば拝見できたんですね!(未だに使い方に慣れてなくて、すみません)刺繍、素敵ですね。図書館バイトの土曜朝、裏でゆっくりお茶飲んでいたあの豊かな時間(サボりの時間?!いや、仕事はしてましたよね、笑)を思い出しました。
ビビリ~ちゃん、大きくなられたことでしょう。え、いただけるんですか!喜んで!でも色んな妙技、お教えしちゃいますよ(笑)。
確かビビリ~ちゃんには、驚きの現代音楽もいつかお聴きいただくお約束でしたね。ほんとにビビッちゃうかもしれませんが、よろしくお願いしますね。