インド・ショック

V9030017 3月末に5日間ほど、インドに行ってきた。留学中の同級生、びびん氏を訪ねて。彼は今、奨学生としてインド音楽の研究をしている。滞在中は、びびん氏の素晴らしいエスコートにより、デリー→マトゥラー(ヒンドゥー教の聖地)→アーグラー(タージマハルの町)を様々な乗り物で巡り、日本からのメンバー3人、ショッキングな経験をさせてもらった。



Dsc00076ショック1:道路が…あまりにも混沌としていた。高級車もオートタクシーも人力車も牛も、みんなが猛スピード・猛クラクションで、車線も何も関係なく爆走する。なのに不思議とぶつからない。全てが止まることなく流れてゆく…からなのか。



V9030032ショック2:土の道を…人力車で走った。マトゥラーでは、今でも人力車がメインの交通手段。細い真っ黒なおじさんが、炎天下、土埃のデコボコ道を黙々と引っ張ってくれる。こんなに大変な仕事を、おじさんは多分何十年も…やるのだろう。



V9030019 ショック3:信仰心が…熱烈だった。ヒンドゥー教徒とイスラム教徒が混在する国。両方の寺院に連れて行ってもらったが、どちらにも大勢の人々が!時間になるとお披露目される小さな仏像に向かって、歓声を上げる人、全身ひれ伏す人、床をゴロゴロ転がる人etc。そのダイレクトな表現に…正直びっくり。                                                                                  Pda0003_2  ショック4:タージマハールが…あまりにも美しかった。それまで混沌とした場所を転々としてきたからよけい、かもしれない。王様が愛妻のために作ったという宮殿は、完璧な左右対称形。感激のあまり思わず…シンメトリー(笑)





Dsc00082ショック5:地下鉄の切符が…ICチップだった。新しくできたデリーの地下鉄。一般家庭には冷蔵庫も普及していない、という街に、紙の切符を通りこして突如現れた最先端。そのあまりのギャップに…さすがIT先進国。





Dsc00043ショック6:食事が…全てカレー味だった。豆のカレー、野菜のカレー、肉のカレーetc。味わいも辛さも千差万別で、どれもとても美味しかったが…とにかくスパイシーな日々。でも考えてみれば日本食だって、何でも醤油味…か。



インドを思い返すと、「一心に」という言葉が浮かんでくる。「一心に」走り、祈り、食べる人々。自分に与えられた仕事に「一心に」打ち込む姿。そのシンプルさに憧れる。同時に、その集中力が最先端の技術と結びついたとき、この国はきっとすごいことになる、と実感した。



最後に、びびん氏が友人ムケーシュ君とともに演奏してくれたインド音楽を、映像で↓その素晴らしさが、実はこの旅で一番ショッキングだったかも、です。びびん(歌)&ムケーシュ(太鼓)ダウンロード



4 件のコメント:

  1. 先日、「インドから帰ってきました」と聞いたとき、
    「ヨガ?」と短絡的に思ってしまいました(爆)失敬。
    たくさんのショックがあったようで。
    ショック4が一番、ショックです(笑)
    今度会ったら、土産話を聞かせてね。

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  2. 凝縮ブログだね~!感心。
    私は、インド・ショックより、帰ってきてからの日本ショックの方が、
    でかかった…。
    こんなだったっけって。
    今、貧困層のインド人を思い出すと、
    目が安心していなかったな、って思います。

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  3. すどうえいこ2007年4月13日 9:07

    >ミートさま
    ショック4でショックを受けてくださったとは…(笑)。
    でも実は、このシンメトリー以外にも、正式なヨガを体験してきました。1時間のお試しレッスン。いやぁ、素晴らしかった!今度その話も聞いてね(笑)。余談ですが、インドはビザ必要国。そのビザの申請書の「入国目的」欄に、ちゃんと「Yoga」という選択肢が!さすが本場!

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  4. すどうえいこ2007年4月13日 10:21

    >ふみっこさま
    日本ショックねぇ…。確かに、みんなが車線をきちんと守るのには、私もびっくりしました(笑)。整ってるよね、日本てとても。
    目が安心していなかった、のも、なるほど確かに。タクシーで渋滞中に、窓に駆け寄ってきた貧しい子どもたちの、何とも言えない目は、私も今でも思い出します。

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