南聡「私の遊星気分」とドレス

先日、洗足学園大学の「音楽史」の授業で、トランペットの曽我部清典さんと、南聡さん作曲「私の遊星気分」を演奏させていただきました！曽我部さんは、現代音楽の第一人者のトランペット奏者！10年ほど前に高橋アキ先生と初演されたというこの作品を、今回一緒に弾かせていただくことができ、とても光栄でした。

衣装について、「ピアノ奏者はピアニストとしての正装、女性なら映える色彩のドレス」と指定のあるこの作品･･･。現代音楽では、いわゆるドレスを着る機会はあまりないので、私はほとんど持っていないのですが、今回買ってしまいましたー（ネット通販の激安モノですが）！

このドレスを着て、いかにも優雅にお辞儀をし、弾き始めるのが大音量のクレイジーな不協和音！そして、最初は舞台裏で演奏していた曽我部さんが、途中で現れたお姿はなんとアーミー服！しかも、トランペットを銃のように構えたりしつつ動き回られます。（ちなみに曽我部さんは、普段はとってもダンディで素敵な方です・・・）もちろん会場の学生さんたちは、大爆笑！この奇妙な舞台と愉快な音楽に、度肝を抜かれたことでしょう。ご興味おありの方は、１１月２４日にも曽我部さんと中川俊郎さんが演奏されますので、ぜひ！

それにしても、こんな贅沢な音楽史の授業は、初めてです！今回は曽我部さんがプロデュースされ、他にもジョナサン・ハーヴェイの「リチェルカーレ・ウナ・メロディア」や、フォルマント兄弟の「ラ・インテルナシオ」など、テクノロジーを用いた作品をたくさん演奏されました。ゲストトークは、なんと三輪眞弘さん（日本を代表する作曲家）！毎回、ほぼ全部生演奏というこんな素晴らしい授業を私も学生時代に受けていたら、また人生変わっていたかもなぁ・・・と思います。

それにしても、楽しくてやり甲斐のある本番でした！